中国農村部の人口は減少が続いている。1995年は8億6000万人だったが2018年には5億6000万人まで減少したという。これは農村から都市部に人口が流入しているためであり、農村部にとっては若い労働力の深刻な流失を意味している。

 こうした状況のもと、中国メディアの今日頭条は18日、「日本の農村は中国の農村に比べて何が優れているのか」と題する記事を掲載し、日本の農村部は中国農村部に比べて「圧倒的に豊かである」と論じた。

 記事は、多くの農民が大量に都市部に流れ込んでいるため、中国農村部の多くは荒涼としており、老人や子どもはいるが若い人を見かけることは少ないと説明。中国農村部の多くの道路は舗装されておらず、雨が降ればすぐにひどくぬかるんでしまうことや、特に中西部には病院・学校・ガソリンスタンドなどの施設すら存在しない農村も多いことを指摘した。

 こうした生活・交通・教育インフラの欠如に加え、農村部と都市部では貧富の差が拡大する一方であることを指摘し、そのため農村部の若者たちは「押し合いへし合い」をするがごとく都市部へと向かって、農村には留まらないと論じた。

 一方、日本の農村部は中国とは「完全に異なっている」と表現、道路は非常に良く整備されており、病院・学校・ガソリンスタンド・スーパーマーケットなどの生活インフラがすべて揃っているため、農村部の生活が都市部よりも快適という場合さえあると論じ、それゆえ日本の農村部には比較的多くの若者が住んでいると指摘した。

 また日本の農村部の経済状態が良いのは、日本の農産物の価格が比較的高いうえに、自動化された機械を用いて効率良く大量に農作物を生産できるためだとし、これに対して中国農村部では原始的な方法で農業が営まれていると説明した。

 中国社会に存在する金銭至上主義も、若者たちが都市部に流失する原因としてあげられる。金銭至上主義のなかで育った農村部の若者たちがより多くのお金を稼げる都市部に向かうのは必然の流れだ。中国農村部を発展させるという課題は非常に難易度が高いと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)