交通事故は被害者やその家族の一生に深い傷を残すものであり、悲惨な事故がなくなることは国を問わず共通の願いだと言えるが、日本と中国では自動車による交通死亡事故の発生率に大きな差が見られるという。中国メディアの捜狐は12日、「日本の自動車による交通死亡事故の発生率は世界で有数の低さ」であると主張し、その理由について伝える記事を掲載した。

 中国は自動車保有率が上昇すると同時に、交通事故の増加が問題となっている。記事は、7月3日に中国の湖南省で発生した自動車の衝突事故を取り上げ、「運転手の飲酒により一瞬で赤ちゃんを含む3人の命が奪われ、4人が怪我を負った」ことを伝え、中国では自動車による悲惨な死亡事故が多発しており、特に飲酒運転が社会問題となっていることを指摘した。

 中国とは対照的に、日本は自動車による交通死亡事故の発生率が世界で最も少ない国の1つと言われており、「2018年の交通事故死亡者数は3532人で1948年に統計を開始して以来、最も少ない数を記録した」と紹介。また、過去70年を振り返ると、自動車の保有率が増加したことで一時的に死亡事故が増加したが、その数を大きく減少させることに成功したと大きな驚きと共に伝えた。

 続けて、「日本が交通死亡事故を減らすことに成功できた理由」について分析し、交通事故による死亡者がこれほど減少している背後には、日本が長年交通規則を重視するようあらゆる努力を行ってきたことが関係していると指摘。日本では「飲酒運転はドライバーだけでなく、同乗者や酒を提供した店も取り締まりの対象となる」と紹介したほか、「運転時の携帯電話の使用」、さらには、「シートベルトの不着用も厳しく取り締まられている」と主張し、こうした厳しい取り締まりが悲惨な事故の減少に寄与していると論じた。

 現在の中国では自動車の普及に伴って交通事故が増加しているが、携帯電話をいじりながら運転しているドライバーの姿は珍しいものではない。また、飲酒運転に対する意識も日本ほど高くなく、飲酒運転による事故が多発していると言われている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)