地下鉄や通勤の電車のなかで飲食をした経験がある人は少なくないのではないだろうか。しかし、中国で同じことをすれば面倒なことにもなりかねない。

 中国メディアの環球網によれば、7月10日の20時過ぎに、南京地下鉄2号線の車内で外国人女性がパンを食べており、少し離れて中国人男性がミルクティを飲んでいた。そこへ巡回中の地下鉄保安員が2名現れ、外国人女性に対してはパンをカバンのなかにしまわせただけだったのに対し、中国人男性に対しては罰金を科した。この様子を撮影した人物がおり、SNSのウェイボー上で「このような差別的な扱いはどのような規定に基づき執行されたものなのか」と疑問を呈した。

 これに対し南京地下鉄は当日の23時54分にウェイボー上で「地下鉄車内での飲食は禁止されており、中国人と外国人とは同様に扱われなければならない」とする書き込みを行った。さらに7月12日、調査の結果外国人に対してはことばが通じなかったことから行為をやめさせただけにとどまったとし、中国人と外国人とで扱いが異なったことは不適切であったことを認めた。同時に、2名の保安員に対する教育を強化し、今後そのようなことが発生しないように務める、とする謝罪を掲載した。

 日本でも駅弁の楽しみがある長距離電車はともかく、日頃の通勤・通学で使う地下鉄などの車内では、飲食をしていると白い目で見られることが少なくない。また、名古屋や札幌などの一部の地下鉄では、飲食禁止を乗車規定にしているところもある。ともあれ、郷に入っては郷に従えである。中国を訪れる際には、地下鉄車内で飲食をすれば罰金を科されることもあるということを覚えておくほうがいい。(イメージ写真提供:123RF)