2017年7月、CM撮影時の落馬事故で腰椎に重症を負って以来、姿を見せる機会が激減していたアンディ・ラウ(劉徳華)だが、復帰後第1作目の映画公開に際し、香港のTVトーク番組「魯豫有約」に出演、久々に華仔(アンディファン)の心をざわめかせた。

 撮影中の事故で重傷を負ったにもかかわらず「俳優たるもの、どんな役でもやれないものがあってはいけない」と言ってのける彼は依然として「エンターテイナーの模範」の期待を裏切らない。映画、テレビ、歌、全ての分野で才能を発揮する彼はまさしく不世出の大明星であり、近年氾濫するアイドルとは一線を画す存在だ。

 事故の後行われた2018年のコンサートは、体調不良で途中から声が出なくなったため中止せざるを得なかった。観客を前に深々と頭を下げ、涙を流しながら会場を去るアンディの姿は今思い出しても痛ましいほどで、華仔たちは『男よ、泣くがいい、それは罪じゃない』という彼の歌の歌詞にあるような心境だっただろう。

 しかし、長く一緒に仕事をしてきても、利益が出なかったことについてアンディに心ない物言いをする人もいたようだ。事故の後、人のつながりについて改めて考えるようになった、人の心の冷たさ温かさがより分かるようになった、とアンディは言う。

 彼は事故後、深刻なPTSDに悩まされてきたことも告白している。何か危険なことが起きるのではないかという、かつては考えもしなかった死の恐怖が常にあるのだという。

 久々にカメラの前に姿を現したアンディが語る内容には痛ましい部分もあるが、ユーモアを交えてこれらのことを振り返り、率直に語る彼は今も力強い。改めて魅力を感じる人たちも多いことだろう。

 彼の復帰作「掃毒2/天地対決」は7月7日、中国で公開されるや、2日間の興行収入が3億元(47億円)と好スタートを切っている。(イメージ写真提供:123RF)