サッカー女子W杯において日本と同様にベスト16で敗退しフランスをあとにした中国女子サッカーナショナルチームは、帰国後すぐの7月4日、杭州のアリババ本社を訪れた。

 中国メディアの界面によれば、これはアリババ社の馬雲会長による招宴に出席するためで、選手たちは馬雲会長を笑顔で「馬パパ」と呼び、馬雲会長はナショナルチームFWの王霞選手とリフティング競争に興じたという。

 翌7月5日、アリババ傘下のアリペイは今後10年にわたって計10億元(約158億円)を中国女子サッカー支援のために拠出すると発表した。アリペイは商業的な権益を放棄し、ユニフォーム上のロゴ表示などは求めないとしている。

 この10億元は、中国女子ナショナルチームのレベルアップ、女子サッカー選手の傷病時の治療や引退後の就業支援、女子サッカーの技術向上とコーチ育成、ユース女子サッカーの普及と発展の4つの方面に支出される。

 同記事によれば、本支援は中国女子サッカーに対するものとしては最多であり、中国サッカーナショナルチームに対する支援としても非商業的なもののなかでは最多金額であるという。また、アリペイ財団は、中国全国でユースサッカーチームを支援して中国女子サッカー代表に選手を送り込む「追風計画」を展開する構想を明らかにしている。

 馬雲会長のみならず、恒大集団の許家印董事長、大連万達集団の王健林董事長ら中国の名だたる大富豪たちはサッカーを好み、プロチームを保有するなどサッカーに対して積極的に資金を投じている。

 世界では国際金融グループのバークレーズがイングランドの女子サッカーリーグに巨額の投資を行うなど、強化の流れが進んでいる。

 なでしこジャパンは2011年に世界の頂点に立ち、2018年アジアカップでも準決勝で中国を破って優勝を果たしたが、いまの地位を保つためには選手やサッカー界の努力以上のものが今後必要となるのではないだろうか。(イメージ写真提供:123RF)