中国メディア・斉魯晩報は7日、上海で「史上最も厳しいごみ分別制度」がスタートしたことで日本のごみ処理に対する注目が再び高まるなか「日本のやり方が中国にとって参考になるだろうか」と疑問を呈する記事を掲載した。

 記事は、日本の非常に細かいごみ分類について「華々しい見た目の裏には多くの致し方なさとともに多くのコストが存在する」と紹介。決して一朝一夕に構築されたものではなく、中国社会にとっては完全に模倣することは不可能であり、あくまでも参考にしかならないとした。

 そのうえで、日本の家庭で細かいごみ分別が行われる背景として、家事に専念する主婦層の存在を提起。「時間のある主婦層がいたからこそ非常に細かいごみの分別を家庭で行うことが可能だったのだ」と説明した。また、日本の教育、医療、高齢者介護体系が整っていることも、主婦に細かくごみ分別ができる時間を与えたとし、「日本の細かいごみ分類は、業者が分類を行う際に生じる労働コストの高さ、そして主婦層を生んだ日本の社会保障体系によってこそ成り立つものだったのだ」と論じている。

 そして、もし日本が米国のように大型なごみ処理工場を建設し、専門の従業員を雇ってごみの分別を行うシステムを採用していたならば、日本の市民は誰もすすんで非常に細かいごみの分類はやらなかっただろうとした。それだけごみの分別は市民の生活時間の多くを占め、生活の質に影響を及ぼす可能性があるのだと説明した。

 記事は、戦後間もない頃の日本も最初は米国式の大規模なごみ処理工場を建設するスタイルを採用としたが、国土が狭いこと、人口密度が高いことから模倣は難しいとの結論に至り、日本の国情に合ったごみ処理体系を構築していったと紹介。「中国のように国土の広い国は米国式、日本式のどちらに学ぶべきなのだろうか」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)