本年4月にゴミ分別区分の変更が実施された京都府舞鶴市では、約1割のゴミ集積所で分別が不十分であることからゴミの回収が行われない事例が発生したという。ゴミの分別はその方法を一度覚えてしまえば日常的で当たり前のことになってしまうが、当たり前であるだけに、制度が少し変わるだけでも混乱が発生するということなのだろう。ましてや、ゴミ分別を初めて行う人々の混乱は大きいはずだ。

 7月1日よりゴミ分別が義務化されることになった上海市では、市民は戦々恐々としてその日を迎えることになった。公共の場所での掲示や宣伝イベントの開催等啓蒙活動が行われているが、市民には動揺が広がり、SNS上では不満や愚痴が横行している。そんななかで、ゴミ分別をビジネス・チャンスと捉える上海市民もいるようだ。中国メディアの央視網は6月30日、ゴミ分別が新たなビジネスを生み出したと報じている。

 専用アプリをダウンロードし、オンラインでゴミ収集の予約をすれば、回収員が自宅に来てゴミを回収し分別したうえで処分してくれるというもので、同記事によれば、アプリのダウンロード数は順調に増えており、リピート率も高く、ユーザーは平均すれば7日に1度の割合で使用しているという。

 いまのところ同ビジネスはまだ利益を出すには至っていないようだ。段ボール箱の回収を例にとってみれば、1トンの段ボール箱の市場価格は1000元前後で、一方で回収および分類にかかる総合的なコストは800元を超える。とはいえ、規模の拡大により状況は有望だという。

 日本でも不用品回収業者は多数存在するが、上海で新たに立ち上がった業者が人口の多さを背景としITも活用して巨大化し、シェアサイクル事業のように日本に上陸し全国展開するという日が来るのかもしれない。(イメージ写真提供:123RF)