経済発展の著しい中国で大気汚染が深刻な問題となっているのは周知の事実だ。特に、冬場になると大気汚染は酷くなる。街でマスクをしている人の姿を目にするのは日常茶飯事だ。

 大気汚染に辟易とした中国人の間では、空気の綺麗な場所を訪れ、肺に新鮮な空気を取り入れる「洗肺」と呼ばれる旅行が流行している。中国メディアの環境網は6月28日、中国人が「洗肺」のために日本を訪れていることを紹介する記事を掲載し、最近の目的地がどこであるかを伝えている。

 記事は、近年多くの中国人が日本を「洗肺」のために訪れていて、日本の田舎のきれいな空気で肺を洗浄すると同時に、日本の田舎の雰囲気を楽しみ、自分の心を清めることが流行していると紹介した。では、中国人に人気となっている日本の「洗肺地」はどこなのだろうか。

 記事は、多くの中国人が洗肺に訪れている場所の1つとして「佐賀県」を紹介した。佐賀県は人や車が少ないため、新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込むことができ、「洗肺地」としてもってこいなのだと紹介した。佐賀県は九州にあって中国からも近く、訪れやすいのも人気の理由かもしれない。

 次に、長野県伊那市を紹介。伊那市では2012年から中国人観光客を受け入れていて、観光客が日本の田舎の生活を体験することができる宿泊施設があると紹介。田舎での生活体験により、肺を浄化することができるだけでなく、「心を清める」ことも出来ると論じた。他にも記事は、青森県の十和田や津軽地方、岐阜県飛騨地方、栃木県北部の那須高原が多くの中国人観光客に人気の洗肺地となっていると伝えた。

 中国ではごく最近になってようやく環境を保護する規制が強化されるようになってきたが、中国人がわざわざ海外に行かなくても自国内で思う存分、綺麗な空気が吸えるようになるのはいつになるのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)