現在、日本のパスポート保持者が「ビザなし」または「アライバルビザ」で入国できる国は190カ国に達し、世界第1位となっている。一方、世界のいたるところで観光客を見かける中国のパスポートランキングは69位で、ビザなしまたはアライバルビザで入国できる国は74カ国にとどまっている。

 香港は中国の一部ではあるものの、中国人といえども自由に香港に入境することはできない。1997年に英国から中国に返還された香港は、特別行政区として「一国二制度」が適用されているため、中国本土と香港のあいだでは出入境管理が行われていて、中国人は自由に香港に出入りできないのだ。

 中国メディアの快資訊はこのほど、香港に滞在することのできる期間を紹介する記事を掲載し、「日本人は90日間も滞在できるのに、中国人は7日間しか滞在できないのはおかしくないか」と主張した。

 記事は、中国人が香港に渡航するにあたって「パスポートは不要」であるものの、往来港澳通行証と呼ばれる通行証が必要になると紹介。また、この通行証のほかに、ビザに相当する渡航許可が必要になり、個人旅行であれば7日間の滞在が許可されることが一般的となっていると伝えた。一方、日本人は旅行目的であればノービザで90日間も滞在できることを強調し、「中国人よりも日本人を優遇している」として疑問を抱く中国人は多いと強調した。

 その理由について記事は、香港は土地が狭く、人口がすでに飽和状態とあるゆえ、入境する人に制限を設けなくてはならないためであると分析。また、中国本土から香港を訪れる観光客は、陸路で移動することができるため非常に多く、7日間という制限を設けて入境する人の数を制限せざるを得ないのではないかと考察した。

 記事の考察も一理あるが、中国人が自由に香港に入境できるとなれば、香港で働こうと移り住む人が殺到するに違いない。現時点でも香港では転売目的で商品を買い占める中国人によって一部の商品が品切れになるといった影響が出ていると言われる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)