中国の自動車市場ではここ最近、日系車の人気が根強く、シェアを落としているドイツ系に迫る勢いだが、特に華南地区での日系車の人気が高いという。中国メディアの今日頭条は3日、中国・華南地区の日系車人気を紹介する記事を掲載した。

 ここで言う華南地区とは、福建省、広東省、広西チワン族自治区、海南省という4つの省・自治区のことである。面積では中国全体の6%に過ぎないが、人口は約15%を占め、自動車の販売台数でも全体の16.4%を占めている。自動車購買能力は比較的高く、中国のなかでも重要な市場と言えそうだ。

 そんな華南人は「日系車が好き」と記事は紹介。華南地区における2019年1ー4月の販売台数を見ると、日系車が37.8%のシェアを占めて1位となった。続いて中国自主ブランドが31.7%、ドイツ系が18.3%となり、これはドイツ系が人気の中国北方とはかなり異なる結果と言えるだろう。記事は、「北はドイツ系、南は日系の自動車が人気だというのは本当だ」と伝えている。

 それにしても、なぜ華南地区では日系車が人気なのだろうか。記事は、3つの理由が考えられると分析。その1つが「集団心理」。華南地区は日系車が入ってくる時期が早かったためにみんなが買うから自分も買うとの心理が働いたのだという。

 2つ目は、「質が高いという口コミ」。ネット上でも故障が少ないなど日系車の品質に関する高い評価の声が多いので、消費者心理に影響するとしている。3つ目の理由は、「燃費の良さ」で、実用性を重視する傾向のある華南人は、燃費が良くてメンテナンスが楽で乗り心地の良い日系車を選ぶ傾向にあると分析した。

 実際、中国華南地区では、街で見かける日系車がかなり多いという印象を受け、場所によっては尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題の時にもほとんど影響がなかった所もあるほどだと言われる。日系車の品質の良さに加えて、ここ最近の日中関係の改善で感情的な障壁もなくなりつつあり、中国ではますます日系車人気が高まっていきそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)