10月1日(国慶節)に迎える建国70周年の記念日に向けて、中国国内では70周年を祝う様々なイベント等の準備が進んでいる。6月30日に完工した巨大な新空港、北京大興国際空港も9月30日の開業に向けて急ピッチの整備が進む。国家統計局も7月1日に、建国70周年を記念した特別レポートを発表した。建国直後の1952年に国内総生産(GDP)が679億人民元だったものが、2018年には52年の176倍に達する成長を遂げ、年平均成長率が8.1%だったと高い成長率を誇った。

 統計局は、「中国人1人当たりの年間収入(国民総所得:GNI)は9732ドル(約100万円)で、中所得国の平均を上回っている」と胸を張った。また、中国の経済規模が、ここ3年にわたり、70兆人民元、80兆人民元、90兆人民元と次々に大台を突破したとし、「世界経済の成長に大きく貢献している」と強調している。

 世界銀行の定義(2018年時点)によると、1人当たりGNIが1万2055ドルを超えると「高所得国」、3896~1万2055ドルを「上位中所得国」、996~3895ドルが「下位中所得国」、995ドル以下が「低所得国」になっている。

 中国のGDPは、改革開放を経て1986年に1兆人民元に乗せ、2000年に10兆人民元を突破。2010年に41兆2119億人民元に達し、日本を超えて世界2位の経済大国に成長している。

 また、1949年から2018年までに、「鉄道の走行距離は6倍、道路の輸送距離は60倍になり、空路は1950年から735倍になった」と産業基盤やインフラが飛躍的に発展したとした。具体的には、2018年末時点で、鉄道の走行距離は13万1000キロ(うち、高速鉄道は2万9000キロ)、道路の距離は485万キロ、定期航空便の距離は838万キロに達したという。

 中国(中華人民共和国)は、1949年10月1日に、毛沢東氏によって建国が宣言された。それから70年。今年は盤石になったといわれる習近平国家主席体制の下で、華々しく70周年を祝う記念行事が計画されているが、未だ、着地点が見いだせない米国との貿易交渉を抱えている。冬時期に顕在化する大気汚染への対応など環境保全への取組みは国際社会が注視している。世界で存在感が際立ってきたがゆえに、対処しなければならない悩みや課題も出てくるということだろう。(イメージ写真提供:123RF)