香港が英国から中国に返還されたのは1997年7月1日のことであり、今年は20周年の節目の年に当たる。中国メディアの今日頭条は3日、香港は中国に返還されてから20年が経過したというのに、「なぜ香港の街中では中国車を見かけず、日系車だらけなのか」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、香港は今でこそ中国の一部となったものの、長きにわたって英国が統治してきたという歴史的要因から、人々の習慣や考え方には様々な違いがあると伝え、それは「好まれる自動車」に現れていると紹介。中国で最もシェアが大きい合弁車はドイツ車だが、香港の街中では日系車が圧倒的に多く見られ、中国車はほとんど見かけないのが現状であると強調した。

 この理由について、中国返還前の香港人は中国製品について「低品質の代名詞」と認識していたと主張、今も中国製品に対しては一定の偏見を持ち続けていると紹介し、香港人は今もこの認識を持ち続けているのではないかと主張した。

 さらに、香港は中国に比べて所得水準が高く、中国人のように自動車を「メンツを立てるためのツール」として捉えていないと強調。それゆえ香港人が自動車に求めるのは燃費性能や耐久性といった実用性であり、こうした需要に合致するのが日系車なのだと論じた。

 続けて記事は、中国車は近年、品質を高めていると言えども、日系車が圧倒的な支持を得ている香港でシェアを獲得するのは容易ではないと指摘。香港の自動車市場は右ハンドルが基本であり、中国車が香港で車を売るにはわざわざコストをかけて右ハンドルの車を作る必要があると指摘。コストが高くなっては中国車の強みが失われ、メーカーとしても利益が減ってしまうため、中国メーカーにとっては香港市場を開拓する旨味はあまりないと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)