中国メディア・東方網は6月30日、「日本の天ぷらはどうしてこんなに愛されるのだろうか」とし、その背景には職人たちの弛みない求道心があるのだと紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本について「良きにつけ悪しきにつけ、さまざまな物事を極致までやり遂げる国だ」としたうえで、材料に衣をつけて油で揚げるという一見シンプルな天ぷらについても一流の職人たちが究極のおいしさを追い求めて続けていると伝えた。

 そして、日本の著名な天ぷら職人が天ぷらという食べ物について「揚げて火を通すのではなく、蒸して火を通すのだ」と語ったと紹介。精確な温度の油によって、素材の外側を覆う薄い衣を速やかにさっくりと揚げることで中の素材の水分を閉じ込めたうえで、その水分で蒸していくのが天ぷらのあるべき姿なのだと説明した。

 そのうえで、天ぷらに限らず一流の料理人は自らの美食文化に対して守るところは守りつつ、日々改良を加えているのだとし、「寿司の神、天ぷらの神という呼び方はちょっと笑ってしまうが、数十年の歳月をまるで一日の如く料理の道に費やし、飲食文化を伝承しようとする姿勢は、やはりリスペクトに値するのだ」と評している。

 簡単なものほど実は突き詰めるべき点がたくさんあり、シンプルだからこそ細かい部分にまで手をかけないと良いものにならない。刺身や寿司にしろ、天ぷらにしろ、外国人にも人気の高い日本の食べ物は作り方を非常に簡単に説明できる。しかし、実際は到底一言では語れないような手間暇が見えないところでかけられている。その奥深さに興味を持ち、魅了される人も少なくないのだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)