世界の製造大国から製造強国への転換を目指す中国だが、その道のりは簡単ではないようだ。中国メディアの今日頭条は29日、中国の製造業は、日本と比べるとずっと遅れているとする記事を掲載した。

 記事によると、日中の差は生産量ではなく「付加価値にある」と分析。日本の場合、少ない人件費でより付加価値のある製品を製造できているため、その差は「一目瞭然」だという。中国も安い労働力に頼る時代は過去のものとなっており、今後はより科学技術に重きを置くべきだと主張している。

 また、「高い品質」という違いもあると指摘。日本の製品は、ねじ1つ作るのでもわずかな誤差も許さないほど厳しく、山になった製品の中から不良品を1つ見つけるのも難しいが、中国の製品は合格したねじを見つける方が難しいと、品質の違いを強調した。

 さらには、日本ではハイエンド製品も質が高いと指摘。中国の先進的な工場で使われる工作機械の多くが日本製かドイツ製だが、ドイツの製品でも日本の技術を使っていることがあり、日本は「ハイエンド製品で世界をリードする立場」にあると称賛した。それで、正真正銘の製造大国になるには、「日本を追い越さなければならない」と締めくくった。

 日本と中国の差は、技術や品質、ハイエンド製品などに見られるようだが、筆者が言うほど差が開いているのだろうか。記事に対するコメントを見ると、中国の製造業に対する厳しい意見が相次いで見られた。「日本の製造業は精緻さを追及し、中国が強いのはパクリ」、「日本との差は30年」と日本との格差を指摘するコメントや、そもそも中国は製造大国などではなく「組み立て大国」だ、「中国の製造業はここ5、6年で死んでしまった」という意見もあった。

 さらには「中国が必要とするのは製造業ではなく、不動産と金融」と、製造業を発展させる必要はないという意見すらあった。中国では「中国製造2025」を掲げている一方、国民はあまり期待していないという現実があるのかもしれない。中国の製造業が「日本を超える」にはまだまだ時間がかかりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)