ノーベル賞の創始者であるアルフレッド・ノーベルの遺書には「人類の福祉に最も具体的に貢献した人々に与えること」という授与条件に加えて、候補者の国籍は全く考慮しないことという条件も指定されており、こうした条件は現在に至るまで変更されていない。

 つまりノーベル賞は業績を重視し、それ以外は公平な観点で選ばれる賞だが、それでも日本と中国の受賞者数には大きな差が存在する。中国メディアの科技日報は26日、日本にはノーベル賞受賞者を「量産」していると伝え、一体どのような秘訣があるのかと題する記事を掲載した。

 記事は、ノーベル賞受賞者を何人も輩出している日本の大学で学び、博士号を取得した中国人の視点と体験を紹介しているこの中国人博士は日本留学前に中国の大学院で学んでいるため、日本と中国の教育の違いを肌で実感している人物と言えるだろう。

 記事は、多くの中国人留学生にとって日本の科学研究において「最も突出している」と感じるのは「学術上の気風にわずかないい加減さもないこと」、「イノベーションを尊ぶこと」、そして「何事もとことん追求する」点だと紹介。
 
 たとえば、中国の大学の学生たちは高価な実験設備を壊してしまったり、高価な実験材料を浪費することを恐れるが、日本の大学では操作ミスにより実験設備を故障させても責任を問われず、逆に「大胆に探索し、大胆に実験することを奨励している」と説明、失敗を恐れずに自由にのびのびと研究できる点は中国と大きく違う点であることを強調した。

 また、日本人の学生たちは調べるに値しないと思われる小さな現象に対してさえ、「寝食を忘れて実験に没頭する」と紹介し、「こうした精神は心からの敬服に値する」と絶賛し、こうした精神態度こそノーベル賞受賞者を量産できる秘訣の1つであると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)