中国の自動車市場は昨年から不調が続いているが、日系車だけはプラス成長を続けている。2019年に入ってからの5カ月間の乗用車販売台数は、4.41%のプラス成長で、5月の新車販売台数では、トヨタとホンダが販売台数を伸ばしている。中国メディアの今日頭条は27日、「なぜ車に詳しい人ほど、トヨタ車に乗っているのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、トヨタ車の歴史を紹介。紡織から始まった企業ながら、2008年以降は米国フォルクスワーゲンに代わる世界最大の自動車メーカーになっているとその発展を指摘。中国では反日感情もあるのに、なぜ中国で支持を得て、しかも、「車に詳しい人ほど、トヨタ車に乗っている」とまで言われるのだろうか。

 記事は、トヨタは「日本を代表するメーカーの1つ」として、消費者に与える影響は非常に大きいと分析。その影響とは、燃費の良さ、コストパフォーマンスの高さ、実用的で、耐久性に優れ、故障も少ないことから、良い印象を持たれていると紹介している。

 中国人消費者の間で、「唯一ネック」になっているのは塗装とボディが薄いことだと記事は指摘しているが、それに関しても「誤解」だと伝えている。塗装の厚さは実際のところドイツ車と大差なく、ボディの薄さも欠点とは言い切れないという。ボディが薄ければ車体を軽くすることができ、燃費、馬力、操作性の良さにもつながっているからだ。

 では、中国人ユーザーはどう感じているのだろうか。記事に対して、「自分は米国車が好き」という人もいたが、多くがトヨタ車の良さに同意するものだった。「ランドクルーザープラド、カムリが良い」というように、特定の好きな車種があるという人や、「トヨタは本当にソフト・ハード両面でブランド価値を高めている」、「トヨタ車の良さは分かるが自分はホンダ派」のように、日系の他のメーカーが好きという人もいた。

 中国では表向きは日系車を敬遠する姿勢を見せる人がいるが、実際の購入となると実用性で日系車が選ばれているようだ。それだけ日系車の品質が評価されていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)