中国メディア・重慶晨報は28日、日中両国の青少年サッカー育成の状況を比較し、始める時期、理念、制度などあらゆる面で日本に劣っているとする記事を掲載した。

 記事は、若手を中心とした日本代表が南米選手権で活躍するのを見て「わが国との差はどこにあるのか。やはり日本のユース育成の部分を見る必要がある」とした。そして、日本も中国も学校のクラブ活動とプロのクラブユースという2つのユース育成制度があるものの、両者には大きな違いがあると伝えた。

 まず、日本のサッカー教育は中国に比べてスタート時期が早く、中国では10歳前後でサッカーを始めるのに対し、日本では2-3歳からボールに触れ始め、5-6歳になるとすでに本格的なトレーニングを受けるようになると紹介。この時間差は一見取るに足らないように思えるが、幼少期にこそサッカーに対する考え方やサッカー愛が育まれるものであり、それが選手としての生涯全体に影響を与えるのだと説明した。

 また、15歳前後になり選手として大きく成長する時期に、中国の大部分の子どもたちは高校受験に直面してサッカーから離れることを余儀なくされると指摘。一方日本でも同様に高校受験は存在するものの、特に学校のクラブ活動に対する生徒、保護者、社会の考え方が中国とは全く異なるとしている。

 そして、日本の社会ではスポーツと教育が密接につながっており、保護者もわが子がサッカーでチャンスを掴むために協力を惜しまないと説明。勉学に励む傍らで親や社会の支援を受けながらサッカーのトレーニングを続け、その中から優れた才能を持つ選手がどんどん頭角を現し、互いに競い合って能力を高め合うという良好な環境が生れるのだと論じた。

 記事は「実はわれわれも中国サッカーを復興させることができる。そのためには社会環境、保護者、学校のスポーツに対する認識を高めるとともに制度を充実させ、良い循環を生み出すことが必要だ。そうすることで初めて、天賦の才能を持った聡明な選手が出現し、中国サッカーのため、そして自分のために夢を実現することができるのだ」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)