中国で21日に劇場公開が始まったスタジオジブリ製作の映画「千と千尋の神隠し」。初日から5日間連続で興行ランキング1位を獲得するなど、記録的な興行収入を叩き出しそうな勢いを見せている。こうした人気にちなんで中国メディアの今日頭条は23日、「千と千尋の神隠し」に啓発された日本旅行の新たなスタイルとして「神隠しの地を探す旅」を提案する記事を掲載した。

 記事は、「千と千尋の神隠し」を鑑賞し、映画で描き出される日本の自然や神秘的な原風景に魅了されたある中国人の見解として「日本の文化に関心を持つようになり、日本の歴史や文化が色濃く残る神秘的な場所を自ら探してみたい」という願望を持つに至ったと伝え、その願望を叶えることを新たな個人旅行のテーマとするのも面白いのではないかと主張した。

 近年、中国から個人旅行で日本を訪れる人が増加しているように、日本は「治安が良く、交通機関が発達していて、漢字表記が多い」ことから、中国人にとって自由に行動しやすい旅行先となっていると指摘。また、ジブリ映画のファンにとって「日本は映画の世界観に浸れる場所がたくさんある聖地」として、個人旅行に最適と主張した。

 続けて記事は、具体的な場所を紹介するのではなく、「自分でジブリ映画の世界観を感じる神隠しの地を探す旅」とその方法を提案。例えば、「世界遺産マップを参考に遺跡、景観、自然を巡るルート」また、「宗派から各地の歴史ある寺院や神社を探す」など検索方法を提示した。他にも、中国の墓は山林にあり、普段は人が近寄らない場所として敬遠されるが、「日本では神社や寺は訪れる人の心を落ち着かせる静寂と地域の歴史を物語る場所となっている」と勧めた。

 少し前にアニメの聖地に観光客が押し寄せる問題があったが、映画の世界観を求める「神隠しの地を探す旅」でも同じ問題が起きないことを願いたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)