中国では祖父母が孫の子守をするのが伝統的な子育ての姿と言えるが、近年は幼稚園に子どもを通わせる家庭も増えていて、勉強のカリキュラムが充実した幼稚園が人気を集めている。こうした幼稚園では英語やダンスなどを教えても、子どもの想像力を刺激させる遊びや屋外で自由に体を動かして遊ばせる時間はほとんど設けられていないという。

 また日本と比べ、過保護の傾向が強い中国人の親に育てられた子どもはわがままに育ち、女の子であれば「小公主(プリンセス)」、男の子であれば「小皇帝」と皮肉意を込めて呼ばれ、先生たちを困らせている。中国メディアの今日頭条は23日、中国人から見ると「日本の幼児教育は非常に充実していて、わがままなプリンセスの姿は見られない」と指摘する記事を掲載した。

 記事は、日本では「子ども・子育て支援法の一部を改正する法律案」が可決され、幼児教育および保育の無償化が10月から施行されることを紹介し、これは深刻化する少子高齢化の対策の1つであると指摘。政府がここまでする理由には、日本では「子育てにかかる費用の増加が家計を圧迫していることが少子化の要因の1つだから」と説明し、日本ではこの新たな改正に伴って「保育の質の低下」も懸念されていると紹介した。

 一方で、中国人からすると「日本の幼児教育は現時点で参考にすべき点が数多く存在する」と主張し、たとえば「積極的に屋外活動をさせる」ことも中国の幼稚園とは大きく異なっていると指摘。もし、「子どもが怪我をしても親が先生を強く責めることはない」とし、日本人の親の多くは「子どもは試練に揉まれて強くなっていくという考え方を持っている」と伝えた。ゆえに、幼稚園でも男女一緒にサッカーをさせ、女の子でも転んで直ぐに泣いたりはしないと指摘した。

 日本ではある程度の年齢になったら、子どもに「自分のことは自分でする」ことを教えるほか、幼稚園や保育所は学業を教える場というよりも、集団生活の方法を学ぶ場としての位置付けにある。「小公主」や「小皇帝」のような「わがまま」な子どもが日本で見られないのは、やはり教育の賜物と言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)