書道は中国に起源を持ち、近代では芸術の1つとして捉えられている。中国の書道は無形文化遺産にも登録されているが、中国メディアの今日頭条は21日、中国では書道が重視されなくなっていることから「中国人は今後、日本で書道を学ぶことになるかもしれない」と危機感を示す記事を掲載した。

 記事は、日本武道館において毎年開催される「全日本書初め大展覧会・席書大会」の様子を写真と共に紹介し、「幼稚園生や小学生の伸びやかな書や、中高生の熟練した書を書く姿」に中国人は衝撃を受けると伝えた。中国の同じ年頃の子どもたちは皆、スマートフォンを手に遊んでいて、書道に親しむ日本の子どもたちの姿を見ると「中国の伝統文化を子どもに継承することについて」中国の親たちは危機感を抱くと指摘、「日本はどうやって子どもに書道を親しませ、教えているのか」と興味が湧くという。

 続けて、日中の教育の違いを挙げ、「日本で暮らし、日本で子どもを育てる中国人は、日本の小学校から習字セットを準備するように言われ不思議に思う」と紹介。そして、日本の学校で学ぶ書道は「筆の持ち方など、中国の習字の方法とは若干異なる部分もある」としながらも、書道が中国から日本へ伝えられたものとはいえ、「書道の技術や普及のレベルを日本と中国で比較すると、日本が圧倒的に勝っている事を認めざるを得ない」と指摘した。

 また、日本は現在でも「正式な場面では手紙は筆を使って書く」と紹介し、電子化が進んでも文化は守られていると主張した。一方、中国の学校では書道を教える授業はなくなっており、親も子どもに習い事や補習をさせることには熱心だが、学業成績に関係しない書道を習わせる人は日本と比べると非常に少ないという現状を伝えた。「中国人が書道を学びたければ日本へ行かなければならない」というのは現在の話ではないが、中国で伝統文化の継承が軽視され続ければ、将来的には起き得る話と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)