近年、病気の治療や健康診断のために日本を訪れる中国人富裕層が増えている。中国でも医療技術は上がっているはずなのに、なぜわざわざ日本にまで来て健康診断を受けるのだろうか。中国メディアの今日頭条は21日、日本人が20万円で受けられる健康診断が中国人は40万円もかかるとしながらも、「なぜ中国人は日本で健康診断を受けたがるのか」と題する記事を掲載した。

 記事は、メディカルツーリズムを企画している会社の社長の見解として「なぜ中国人が日本で健康診断するのか」を紹介している。インタビューに応じた旅行会社社長によると、取り扱っている主な検査内容は胃カメラによるがん検診で、日本の健康診断は苦しくないので人気だという。また、中国では設備の数がまだ少ないPET―CTは1日に受けられる人の数を制限しているため、より丁寧に検査してもらえると好評だとした。逆に、超音波検査や血液検査、手術は中国国内で済ませる人が多いようだ。

 それにしても、費用は問題にならないのだろうか。記事は、外国人が健康診断を受けると1.5―2倍ほど費用がかさみ、そこに通訳料も加われば40万ほどすると紹介。しかし、ほとんどが企業家とその家族、あるいは企業のトップといった富裕層のため、費用の問題はないようだ。それよりも、日本の病院でしか受けられない「サービス」の満足度が大きく、日本へのメディカルツーリズムは2016年頃から口コミで広がっていると伝えた。

 今後は、さらに中国からの顧客が増えていきそうだ。記事によると、旅行会社は年収20―30万元(約310―470万円)の中間層世帯にも利用してほしいと、よりリーズナブルなホテルを探したり、旅行の時期とずらしたりするなどして顧客の獲得に努めているという。

 少子化の進む日本の病院にとっては、患者の獲得のためにも、外国からのメディカルツーリズムにますます力を入れることになるだろう。中国からの客は増え始めたばかりであり、より利用しやすくするためにも、各種整備が求められていきそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)