中国メディア・東方網は20日、中国、欧州、日本の3カ国・地域で作られる小型電気自動車(EV)を比較することで、自動車づくりに対するコンセプトの違いが見えてくるとする記事を掲載した。

 まずは、中国で最も人気のある小型EVとして、奇瑞のeQ1を紹介。小回りが利く点と個性的な外観、そして、価格の安さから若い消費者に人気があり、航続距離も十分で日常的な足替わりに重宝するセカンドカー向きの車だとした。一方で、インテリアがチープで、性能的な欠点も目立つと指摘している。

 続いて、欧州の代表として紹介したのはルノーのZOE(ゾエ)だ。2011年の発売から現在まで20万台売れているとしたうえで、最近のモデルチェンジにより航続距離や充電性能が向上したと紹介。コンパクトできびきび動く操作性に加え、インテリアや各種機能はガソリン車とほぼ変わらないクオリティを保っていてチープさはなく、車両の安全性能も充実している点も人気の理由であるとした。

 そして、日本のコンパクトなEVとして紹介したのは、今年3月のジュネーブモーターショーでプロトタイプが披露されたホンダeだ。コンパクトカーでありながら先端技術を駆使し、ポップアップ式のドアハンドルや模擬バックミラー、大型スクリーンにより各種設定など、高級車で見られるような機能が搭載されており、「いささか過剰ではないか」と感じるほどだと紹介。「日本人は小型車であっても妥協はしない。精緻さと高級さを求めるのだ」と評している。

 また、内装のこだわりだけでなく、外装もクラシックなスタイルと現代の科学技術を融合させた、クオリティの高いものであるとした。一方で、航続距離が200キロメートルと短めであることにも言及。これは、日常で使う場合には十分な航続距離であり、これ以上長くしてもコストが高くなるだけでムダであるとの考え方があるのだと解説した。

 記事は、最後に「同じ小型EVでも国や背景が違うと、その製品にも本質的な違いが出てくる。中国は低廉さ、コストダウンを前面に打ち出した。欧州は伝統的な自動車づくりのコンセプトをそのままEVにも移植している。そして、日本は全て実用的な部分から出発して製品を開発しているのだ」と伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)