ベトナムは日系企業の進出先として注目を集めているが、中国企業のベトナム投資も活発になっているようだ。しかし、中国メディアの今日頭条は19日、ベトナムの首都ハノイのバイク・自動車市場には「中国が割り込めない」として、その理由について説明する記事を掲載した。

 記事は、ベトナムの首都ハノイに来れば大多数の道路は日本企業が建造し、大多数の高層ビルは韓国企業が建造したことに気が付くと説明。また、自動車やバイクも日本と韓国の製品が中心に売れていると紹介し、「品質が良く、価格が安いはずの中国製の自動車やバイクがベトナム市場に割り込めないのはなぜか」と問いを提起した。

 続けて、中国人がこの問いを直接現地のベトナム人に投げかけたところ、バイク・自動車業界で働く中国人にとって「泣くに泣けない」答えが返ってきたと説明。それは、「日本ブランドに慣れ親しんでいるからだ」という、つまり日本メーカーのバイクや自動車に「馴染んでいるので、中国製に切り替える人がいない」という答えだったと紹介した。

 中国の電動バイク市場では2017年に3200万台の販売台数を記録したが、実際に中国社会では非常に多くの人が電動バイクを交通手段として利用しており、中国製の電動バイクは中国国内の市場競争を経て、品質・価格の両面で中国人消費者の支持獲得に成功した。しかし、それでもベトナムの市場に割り込めないのは、中国の電動バイクではバイクのエンジン音に「馴染んでいる」ベトナム人の心を振り向かせられないことも一因と分析した。

 ベトナムではかつて中国製のバイクが大きなシェアを獲得したこともあったが、中国メーカー同士のカニバリズムやコスト削減を背景とした品質の低下が理由で淘汰された経緯がある。記事はベトナム人消費者の「慣れ」が理由で、市場に割り込めないと主張しているが、その分析は果たして正しいと言えるのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)