日本で「工場見学」が新たな観光やレジャーのコンテンツの1つになってからすでに久しい。これまでは主に日本人向けに提供されてきたが、「工場見学」で中国人観光客を呼び込もうという動きが高まりつつあるようだ。中国メディア・環球時報が19日報じた。

 記事は、日本は中国人観光客の海外旅行先で最も人気があることから、日本における観光業の商機には注目が集まり続けていると紹介。そんななかで、伝統的な名勝古跡の観光やショッピングに代わる新たな観光のスタイルとして、工場見学観光の商機が日に日に顕在化しつつあると伝えた。

 そして、実際に工場見学ツアーを受け入れている事例として、宮崎県にある霧島酒造の工場の様子を報告。工場内は古典的な装飾が施された建物や、昔ながらの醸造桶のほか、まるで自然の景勝地のように植物の緑が生い茂っているとしたうえで、同社では工場見学と自然散策、飲食そしてショッピングを一体化させた醸造体験の観光拠点づくりを進めており、毎年約40万人の観光客を呼び込んでいるのだと紹介している。

 また、開放的な空間設計がされた工場見学の現場では、見学者がガラス1枚隔てた向こうの生産ラインに沿って歩きながらお酒ができていく工程や原料の処理方法などを理解することができるほか、お酒をテーマとした各種展示や電子ゲームコンテンツなども用意されており、楽しくお酒作りを学ぶことができるようになっているとした。さらに、工場内にはごみのリサイクル処理を展示した場所もあり、環境保護への取り組みについても理解できると伝えた。

 記事は、宮崎県以外の地域でも工場見学観光を商機とみる動きが出ているとし、群馬県にあるこんにゃく加工工場では製造工程の見学とともに無料で各種こんにゃく加工食品の試食サービスを行っているほか、アイスクリームなどのスイーツ工場や調味料工場など食べ物関連工場の見学ツアーが人気を集めているとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)