日本人の持ち家率は比較的高く、日本全体では6割ほどに達する。しかし、中国人の持ち家志向の強さは半端ではない。中国メディアの今日頭条は17日、「なぜ中国人は家を買うことにそこまで夢中になるのか」分析した記事を掲載した。

 記事は、中国の1980年代と90年代生まれの持ち家率は70%で、「世界平均の40%を優に超えている」と紹介。残りの30%も、「購入準備中の人たち」だという。執着とも言える中国人の住宅の購買意欲について、米プリストン大学の教授は、「中国は日本を超えるほど経済発展したが、それに価値観が追い付いていない」と指摘。結婚に際して家を持っていることが必須という価値観は西洋人からすると理解しがたいものだが、中国人は農耕民族だったため土地と家に執着し、「住宅に安心感を求める」傾向があると分析した。

 また、この教授によると「家は投資対象」という考えも中国では根強いという。不動産以外の安定した投資先が見当たらないため、不動産に集中するので家がどんどん売れるのだと論じた。そして、不動産価格が上昇すると「今買わなければ」と思うのも中国特有の思考回路で、さらに不動産が上がり続けるのだと分析している。

 さらに別の理由として「メンツ」も関係していると指摘。住宅は「経済力を見せつける最高の手段」であり、家の大きさと数がステータスになっていると指摘している。同教授は「中国人にとっての不動産は、他国にとっての貯金のような感覚なのだろう」と推測している。

 とはいえ、中国では「家の奴隷」という意味合いの「房奴」という言葉があり、巨額の住宅ローンに苦しんでいる人は多く、家を購入したから幸せになっているとは限らないようだ。記事のコメントにも、「戸籍や医療保険、子どもの教育の権利がマイホームと一緒になっているからだ」との指摘があったがそのとおりだ。いずれにしても、こうした様子を見ると、中国の不動産高止まりはまだまだ続きそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)