東南アジア諸国では、日本のバイクが広く普及しているのを見ることができる。中国のバイクメーカーも進出しているものの、日本メーカーには勝てないという。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国のバイクが「東南アジアで日本に惨敗した理由」を分析する記事を掲載した。

 記事によると、中国のバイクメーカーも一時は東南アジアで販売台数を増やした時期があったというが、今ではホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの日本メーカーが圧倒的シェアを占めている。ではなぜ「逆転」されてしまったのだろうか。

 記事は、東南アジアの巨大なバイク市場には3つの要素があると指摘。日本企業はこの3つをしっかりと抑え、東南アジアの消費者の信用を確実につかんだようだ。それは「地理的要素」、「経済面」、「インフラ」である。

 東南アジアには山岳地帯が多いため、道が曲がりくねっていて狭い。経済的にも自動車を買うほどの余裕がない人も少なくないうえ、インフラが整っていない場所も多くバイクが生活に欠かせない交通手段となっているのだという。

 記事は、日本の4大バイクメーカーは、戦後の復興の時期に燃費の良さと高性能のエンジンを求めて成長したため、後に東南アジアに進出してからも成功したと分析。日本ではバイクの需要が落ち込むなかで、1998年までに日本のバイクメーカーは東南アジアで98%のシェアを占めていたそうだ。

 後に、中国企業も東南アジアに進出し、低価格路線で一時は70%のシェアを占めたものの、すぐに日本メーカーが3割の頭金でローン購入できるようにしたところ、中国メーカーは価格面での優位性が崩れ、シェアを一気に奪い取られたと指摘。中国メーカーは売れないために品質を落としてコストを下げたところ、同時に客が離れるという悪循環に陥って、現在ではシェアが「わずか3%」まで落ち込んだと紹介した。

 東南アジアでは、今でも日本のバイクへの信頼は強いようだが、これは中国でも同じだ。記事に対して、「自分もホンダのバイクに8年乗ってきた」というコメントがあったが、エンジン音が静かで質が高く、中古で売りに出したら高値で売れたという。しかし、中国では多くの都市でバイクが禁止されており、「国内で禁止されているのだから、中国のバイクメーカーが発展するわけがない」という人も多かった。日本のバイクは、これからも東南アジアで活躍していくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)