日本の多くの地域が梅雨に入り、各地で色とりどりのアジサイが満開になっている。東京近郊にあるアジサイの名称の1つが、外国人観光客も多く訪れる鎌倉の長谷寺だ。中国メディア・東方網は16日、鎌倉で先日制定されたある条例が思わぬ議論を呼んでいるとする記事を掲載した。

 記事は、毎年1000万人を超える観光客が訪れる神奈川県鎌倉市で先日、観光客に対して食べ歩きの自粛を求める条例が制定されたと紹介した。

 そして、この条例について同市の観光管理担当者が「物を食べながら歩く姿が美しくない、それに他人にぶつかって相手を汚す可能性もあるという市民の声を聞き、条例を設けた」とする一方で、条例は象徴的な意味合いが強く具体的な罰則は設けておらず、条例制定を観光客のマナー向上のきっかけにしたいとの考えを示したと伝えている。

 そのうえで、この条例が制定されたことに対し、現地では賛否両論が生まれていると説明。条例制定の趣旨に共感する声が出る一方で、屋台の経営者などからは「物を食べながら歩いてもそんなに気にしない。それどころか、食べ歩きをしてくれた方が屋台としては儲かる」と意見が聞かれたとした。

 また、観光客からは「確かにごみのポイ捨てがひどいので、こういう条例はいいと思う。ただ、食べながらぶらぶらするのも実はすごく楽しい」など、食べ歩きができない状況を残念がる声も出たとしている。

 記事はさらに、外国のネットユーザーから「ゴミ箱にゴミを捨てることさえできない観光客は確かに人としてダメ」と賛同する意見と同時に、「主旨は理解できるが、街でスナックフードを販売しているのに食べながら歩いちゃダメっていうのはおかしい気がする」との感想も見られたことを伝えた。

 食べ歩きを禁止や自粛する動きがあるのは、見た目の美しさというよりも、食べたものをちゃんと所定の場所に捨てない、食べ物を触って油などが付着した手を洗ったり拭いたりしないで商店の品物を触るといった行為が後を絶たないからだろう。食べ歩きの楽しさを守るためには、観光客がどう行動するかが大切だ。そして、国内外の観光客に「食べ歩きをする際のマナー」を浸透させることも必要である。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)