中国メディア・東方網は15日、卓球ジャパンオープン男子シングルス1回戦で日本の前回王者・張本智和選手が世界ランク599位の中国・孫聞選手にストレート負けする波乱が起きたことについて、「実は国内リーグで世界ランク1位を2度も破っていた」と報じた。

 記事は、14日に行われた同1回戦で、22歳の孫選手が世界ランク4位の張本選手を終始圧倒して4-0のストレート勝ちを収めたと紹介。孫選手は世界ランク599位であり、今大会も予選を勝ち上がって本選出場を決めた選手であるとした。

 また、孫選手は12日に行われた予選の2回戦で日本の吉村真晴選手とも対戦しており、最初の3ゲームを連取するなど優位に試合を進めて4-2で制して勝ち進み、翌日の同3回戦も勝って本選出場を決めたと説明。そして、14日の1回戦でいきなり張本選手と当たり、奇跡の勝利を生んだと伝えた。

 そのうえで、試合後のインタビューで孫選手が「世界一流の選手に対し、中国人の気迫を出さなければと思った。絶対守りに入ってはいけない。負けても恥ずかしい負け方はしたくない。気迫で圧倒すれば、技術で及ばずとも勝てるかもしれないと考えた」と語ったことを紹介している。

 張本選手はこの試合中、相手に好打を決められ、自らもミスを連発するたびに曇った表情で肩を落としたり、両手を膝に着けたり、首を傾げたりする様子が見られ、気持ちが切れてしまったような印象を受けた。「気迫で圧倒する」という孫にとってはまさに狙い通りの試合展開になったようだ。

 記事は、この番狂わせによって中国の卓球ファンが孫選手に続々と関心を寄せ始めており、今シーズンの中国卓球スーパーリーグ第1節にて孫選手が世界ランク1位の樊振東選手を3-0で破ったうえ、第10節でも3-2で樊選手に勝ち、世界王者に対して1シーズンに2回も勝利する快挙を成し遂げていたことが注目されていると伝えた。

 国内リーグでの戦いとはいえ、世界ランク1位の選手に2度勝利するというのは当然簡単なことではない。孫選手の侮れない実力を示すとともに、中国卓球界の選手層の厚さを改めて痛感させられる情報と言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)