卓球ジャパンオープンの男女シングルスで14日、伊藤美誠選手と張本智和選手の前回チャンピオン2人が相次いで1回戦で中国選手に敗れる大番狂わせがあった。中国メディア・東方網は同日、2人を破った中国選手について紹介するとともに、番狂わせが起きた理由について解説する記事を掲載した。

 ジャパンオープン女子シングルス1回戦で伊藤選手は中国の顧玉テイ(女へんに亭)選手に2-4で、男子シングルス1回戦で張本選手はやはり中国の孫聞選手に0-4でそれぞれ敗れた。記事は、「前回チャンピオン2人が相次いで敗れる結果は日本人の予想を大きく超えたばかりでなく、中国のネットユーザーですらそのような心づもりはしていなかったに違いない」と評した。

 そのうえで、伊藤選手を倒した顧選手についてかねてより「抗日小英雄」の異名を持っており、日本人選手に対して高い勝率を保っていると紹介。伊藤選手に対しても過去2勝2敗の五分であり、今回の試合では緩急が見事にかみ合い、メンタルも安定していたことで、伊藤選手を圧倒する結果になったとしている。

 一方、孫選手については世界ランクが599位ながらも「実は勇猛な選手」であり、国際大会に出る機会が少なかったことから多くの人の目に触れることがなかっただけだと解説。技術やボールの質、メンタル、試合運びでいずれも張本選手を上回っていたとし「勝ったのは自然なことだった」と評した。

 記事はさらに、選手の実力だけではなく、中国卓球界の選手に対するケアやバックアップが充実していることも今回の番狂わせにつながった理由であると分析。中国卓球協会主席として現場に戻ってきた劉国梁氏の存在により、各選手がベストな状態に調整できているとしたほか、日本選手に対する研究がさらに深まっているとの見方を示している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)