本田技研工業(中国)投資有限公司(Honda中国)とアリババAIラボは6月11日、上海で開催されたCES Asia 2019にて、Smart AIなどの機能を備えた第3世代「Honda CONNECTシステム」を共同開発し、将来、Hondaが中国市場で販売する機種に、自動車用音声AIアシスタント「天猫精霊(Tmall Genie)」を導入することを発表した。アリババグループの「AI+カー プロジェクト」の一環で、Honda中国は天猫精霊を導入する初の日系自動車メーカーになった。

 今回の業務提携では、天猫精霊のオンライン音声認識、自然言語処理などのAI技術を搭載することで、運転者がHonda車を音声を通じてよりスマートに管理することが可能になった。自動車から自宅、自宅から自動車の相互制御や、アリババエコシステムへの接続もできるようになる。また、両社は自動車内ECサービスなどの革新的な技術についても積極的に研究していく予定だという。

 Honda中国の長谷川祐介執行副総経理は、今回の提携について、「モビリティ産業が大変革を迎える今日、人々の暮らしと移動も『IoE(Internet of Everything)』新時代へと突入します。自動車業界の智能化、コネクティビティの発展に伴い、Honda中国がSmart AIなどの機能を搭載した第三代Honda CONNECTシステムの進化を加速しています。Honda中国は、アリババAIラボとの業務提携を通じて、AI技術およびアリババエコシステムのサービスにおいて、イノベーションを行なっていきたいと思います」とコメントした。

 また、アリババAIラボのプロダクトディレクター杜海濤氏は、「Honda中国は、天猫精霊と提携する初の日系自動車メーカーです。天猫精霊はHonda中国と共に、より多くの消費者に日常生活の可能性が広がる喜びを提供していきたいと思います。自動車や自宅では、音声によるハンズフリーな管理が最も合理的な方法です。天猫精霊が導入されることによって、Hondaの消費者がアリババエコシステムと簡単につながることができます。天猫精霊は、ユーザーから一言声かけられるだけで自動車と自宅をスムーズに連携させることのできるベストパートナーを目指しています」と今後の提携成果に期待を表明した。

 天猫精霊は現在、世界で第3位、中国で第1位のスマートスピーカーブランド。2019年3月時点で、提携ブランドは600を突破し、連携可能な端末は1億を超えた。(写真は、スマートスピーカー天猫精霊を搭載した本田車の運転席。提供:アリババグループ)