トヨタ自動車は7日、中国の自動車メーカーである比亜迪(BYD)などと提携することを明らかにしたが、これは中国にとって喜ぶべきニュースだったようだ。中国メディアの今日頭条は7日、トヨタと提携することで、BYDが中国自動車メーカーのメンツを立ててくれたと伝える記事を掲載した。

 トヨタは急速に拡大する電気自動車(EV)の需要を考慮し、他の電池メーカーから供給を受けることにしたようだ。記事が特に注目するBYDについて、「新エネルギー分野に強く、取り扱っている自動車は従来のガソリン車とEVとの比率が1:1だ」と、その優位性を指摘。また、ハイブリッド車は手掛けず、高級路線のEVをリリースしていることも特徴だと紹介した。

 トヨタの今回の決定について記事は、「最善の選択」だったと評価。トヨタは、ハイブリッド車では実績があるものの、中国では販売台数が伸びていないからだという。中国ではEVに対しては優遇措置が適用されるが、ハイブリッド車には適用されないため、販売価格が高いハイブリッド車はなかなか売れないのだという。

 世界のトヨタが中国の自動車メーカーと提携したということは、中国からすると大変誇らしいことのようで、記事は「中国企業にメンツを与えてくれた」と歓迎の意を示している。記事に対するコメントを見ると「提携は英断だった」など、トヨタの決断を肯定的に受け止めるコメントが並んだ。

 しかし、中には警戒する人もいて、「トヨタが提携したらあっという間にBYDは日本車になってしまう」、「今後トヨタの新エネルギー車が好評であればトヨタの株が上がり、質が良くなければBYDのせいにされるのでは」など、不安視する意見もあった。

 記事は、技術面で提携すると解釈しているようだが、報道によるとトヨタは電池提供を受けるにとどまるようだ。とはいえ、天下のトヨタから中国メーカーに声がかかったというのは、中国人にとっては鼻が高いことだったのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)