中国経済の成長は鈍化してきているといわれるものの、訪日中国人数は増加を続けており、それに伴い日本での消費も増えていて、日本の経済にプラスの影響を与えている。中国メディアの今日頭条は6日、訪日中国人は2018年に日本で1兆5000億円も消費したと紹介する記事を掲載した。それに対し、日本人は中国でどれだけ消費しているのか比較している。

 記事は、近年日本を訪れる中国人旅行者は、美しい景色だけでなく「視野を広げる」ため訪日していると分析。18年は前年比13.9%増の838万人が訪日したことを紹介し、日本旅行の人気は全く衰えを見せていないことを強調した。

 かつての爆買いは影を潜めたとはいえ、それでも中国人旅行者の購買意欲は非常に高く、海外からの旅行者の中でも中国人の消費額はとびぬけて多い。18年は、訪日中国人の日本での消費額は1兆5000億円となり、全体の約3割を占めた。記事の中国人筆者は、「どおりで日本が中国人観光客を歓迎するわけだ」と納得しているが、同時に中国における日本人観光客の数と消費額はあまり多くないことに納得がいかないようだ。訪中日本人は300万人を超えない水準に過ぎず、しかもビジネス目的が多くを占めていて消費額も多くはない。

 中国人は毎年大挙して日本を訪問し、「巨額」の消費で日本経済に貢献しているのに、日本人はあまり中国に旅行に行かず、消費も少ないことに対して中国人はどう感じているのだろうか。記事に対するコメントを見ると、日本人に不満を示している人は少なく、日本での多額の消費に対する批判もあまり見受けられなかった。

 むしろ、コメントの多くが「なぜ自国民が国内ではなく日本に旅行に行き消費するのか」を考えるよう促すものだった。「国内の観光地に行きたくないのではなく、行く勇気がない」と中国の観光地に問題があるとする指摘があったが、これは高い入場料やぼったくりのことを指しているのだろう。また、「観光地のサービスや商品の質、環境保護など日本から学ぶべきだ」と日本を称賛する人も多かった。実際のところ中国には観光資源も多く、これだけ中国人を引き寄せている日本の観光業から学べば、訪中外国人も増加するのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)