現在、日本で定期運行している寝台特急は「サンライズ瀬戸・出雲」のみとなり、それ以外はクルーズトレインと呼ばれる豪華さを追及した豪華寝台列車となっている。クルーズトレインは一般的に人気が高く、予約すら困難であることが一般的だ。

 中国を走る長距離列車は日本のクルーズトレインとは全く対照的な存在と言えるが、中国メディアの捜狐は5月29日、「韓国人旅行者が日中の寝台列車を乗り比べた率直な評価」を伝える記事を掲載した。

 観光業の発展は各国の経済に大きな効果をもたらすが、旅行の際に外国人が利用する交通機関は、海外からの観光客にその国の文化や経済の発展の程度を示す存在ともなる。では、中国と日本の寝台列車を体験したという韓国人旅行者は両国に一体どのような評価を下したのだろうか。

 まず、中国の長距離列車については「個人の空間が非常に狭く、周囲が賑やかで、様々な臭いがする」と指摘したことを紹介し、唯一評価できる点は「値段が安いこと」と主張したことを伝えた。一方、日本の寝台特急については「非常に広々としていて、設備がそろっており、清潔で整っている」とし、唯一の欠点は「値段が高い」ことだと指摘したと伝えた。

 中国の寝台列車にはランクがあるが、今回は二等席を利用したようだ。車内の通路に面した三段ベットにはプライベートが全く無いと言っても過言ではなく、最上段は身を起こすことが出来ないほど狭い。また中国では長いと2ー3日間は乗車し続けることになるが、周囲の乗客と寝食を共にすることになるため、静かな旅を望んでいた外国人にとっては衝撃的な異文化体験となることだろう。

 紹介された韓国人の評価も1つの参考にはなるが、日中両国では寝台列車のコンセプトが全く異なるゆえに、それぞれの国でしか体験できない旅として楽しんでみるのが良いだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)