貿易に依存する構造にある韓国経済は世界経済の風見鶏と言われている。エスカレートする米中貿易戦争は韓国経済に大きな打撃を与えているようだ。中国メディアの今日頭条は4日、韓国の中央銀行である韓国銀行がまとめた数字として、2019年第1四半期における韓国の国内総生産(GDP)改定値は前期比0.4%減となると伝え、韓国は米中の対立によって痛手を被っていると伝えた。

 記事は、韓国のGDPがマイナス成長となるのは17年第4四半期以来のことだと伝え、米中貿易戦争が韓国の輸出の減少につながっており、輸出の減少がGDP成長率に影響を及ぼしていると強調。中国商務部国際貿易経済合作研究院の白明研究員の話として、「韓国にとって米国と中国は共に重要な貿易相手国であり、米中の2カ国だけで韓国の輸出全体の39%を占める」ことを紹介し、エスカレートを続ける米中貿易戦争によって、韓国の輸出も8億7000万ドル(約940億円)減少するという見通しもあることを紹介した。

 続けて、米中貿易戦争の影響が深刻化するなか、韓国国内では輸出品目の多様化を始めとする対策を急ぐべきといった声が上がっていることを紹介する一方、中国人民大学経済学院の教授の見解として、「韓国の輸出品目や輸出先は一極集中型であるため、輸出先に問題が生じると韓国経済も必然的に問題が生じる構造となっている」と指摘した。

 さらに記事は、米中の対立によって痛手を被っている韓国に対し、白明研究員が「韓国はイノベーションが必要な分野において、中国と協力を強化すべきだ」と述べたことを紹介。韓国は先端技術への投資を積極的に行っているが、「中国と協力することで先端技術への投資と回収において、規模の経済を確立することができる」と主張し、先端技術の分野において韓国と中国が協力することのメリットは大きいと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)