米中貿易戦争がエスカレートする中で、中国が対米国のレアアース輸出制限を掛けるかどうかに注目が集まっている。貿易摩擦の中でレアアースが大きな力を発揮するのは、現代の科学技術がこの貴重な素材の存在に支えられているからだ。中国メディア・今日頭条は5月31日、日本が数百年分のレアアースを発見するも、いまだに手に入れられない状況であるとする記事を掲載した。

 記事は、レアアースには独特の磁性があり、多くの技術において応用が可能であることから、その希少さも相まって世界的に非常に珍重されていると紹介した。そして、中国が大量のレアアースを保有して世界各国が中国からの輸入に依存するなかで、日本が南鳥島付近の海底で数百万トン規模のレアアースが眠っているのを発見したと伝えた。

 その一方で、日本は膨大な資源を発見したもののすぐには喜べない状況であるとし、現状で日本には深海に眠るレアアース鉱を自力で採掘する技術がないと説明。深海の採掘が可能な船は世界でも中国が一隻持つのみであり、採掘するには中国に頼る必要があるとした。

 そして、中国がこの船を研究開発した当初、日本は購入する意志を持っていたものの、この分野の技術で世界のトップに立つ中国は重要な技術を他国に引き渡すことを拒み、日本の要求を拒んだと紹介。こうなると日本は中国から深海採掘船をレンタルする必要があるが、そのコストは非常に膨大であり、実現は難しいと説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)