急速に高速鉄道を発展させた中国。中国国内では「もはや日本を超えた」との声も多いが、中国メディアの今日頭条は28日、「日本では世界最速の高速鉄道が走り、時速500キロの超電導リニアを建設中。中国は急いで追いつかなければならない」と題する記事を掲載した。

 まず記事は、JR東日本が、新幹線の試験車両「ALFA―X」の試験走行車両を公開したと紹介。今月から2022年3月にかけて、仙台ー新青森間を中心に走行試験を行うとされている。試験最高速度は400キロ程度で、営業運転の最高速度は時速360キロを見据えている。記事は、時速350キロの中国高速鉄道「復興号」を超えたと焦りを見せている。もし、中国の高速鉄道が最高速度400キロに届かなければ、「国際市場における競争でインパクトと影響を受けるのは間違いない」からだ。

 記事はさらに、日本は時速500キロで営業運転予定の超電導リニアをすでに建設し始めていると指摘。東京ー大阪間を結ぶ路線で550キロと長く、2015年4月21日には時速603キロで走行し、鉄道における世界最高速度記録を更新したことを紹介し、「新幹線の導入でもリニア技術でも世界に先駆けてきた日本は中国にとって強力なライバル」だと伝えた。

 記事は、中国のリニア研究にも30年の歴史があり、日本に追い越されてはいけないと指摘。上海リニアは2002年の年末に開通し、最高速度の時速432キロを記録したうえ、今月23日には、最高時速600キロの高速リニアの試験走行車両を公開している。2027年には開通予定だという日本の新幹線を追い越すためにも、「中国には最高時速600キロを超す高速リニアを運行して世界記録を出してほしい」と中国の技術に期待を見せた。

 中国は、高速鉄道で数々の世界一を打ち出したと自負しており、営業速度でも現時点では日本より速いため、「ALFA―X」や「超電導リニア」を強く意識しているのだろう。しかし、リニア分野では世界最高速度を記録し、路線の建設もすでに始まっている日本は、まだ試験走行が始まっていない中国よりも優位な立場にあると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)