現在、米国との貿易戦争に直面している中国にとって、これまで米国との貿易摩擦問題に対処してきた日本は良いお手本になっているようだ。中国メディアの今日頭条は27日、「米国に40年も圧力をかけ続けられてきたにもかかわらず、なぜ日本は産業の高度化に成功したのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、米トランプ大統領の訪日は世界に日米間の親密ぶりをアピールした形になったと伝える一方、日本は米国との貿易摩擦にずっと苦しんできたと紹介。規模も大きかったが期間も40年間と長く、国土面積が小さくて人口も少なく、資源も乏しい国で、冷戦時代には米国の保護を受けていた日本が、産業の構造転換と高度化に成功したことは奇跡だと感心している。では、成功の理由はどこにあったのだろうか。

 記事は、その1つとして「一旦退き勝機を待つ」作戦が功を奏したと指摘。これまで、紡績、鉄鋼、カラーテレビ、自動車、部品などの分野で輸出自主規制を行った結果、少なくとも米国との直接対決は避けられたと評価した。自動車に関しては、結果的には付加価値が付いて単価が上がる結果になったとしている。

 さらに、「自主規制しつつも産業の構造転換を図ったこと」が功を奏したと紹介。「イノベーションや産業の高度化」を政府が奨励したため、貿易摩擦の中でも電子計算機、精密機器などに政府が巨額の資金を投入し、構造転換と高度化に成功したとしている。3つ目は、直接投資や輸出相手国を増やしてリスクを分散するなどの方法で「海外を開拓」したことが成功につながったと分析。最後には、所得倍増計画や1億総中流といった政策で「国内の消費を促進」させた結果が産業の高度化に寄与したと分析した。

 記事は、米国の貿易規制にも負けずに成長を遂げた日本について「日本は己に勝った」と賛辞を送り敬意を表している。中国も米国との貿易戦争により経済的ダメージを被っていると思われるが、日本のように「奇跡の成功」をみることができるのだろうか。日本から学べることが何かあるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)