同じ文房具でも、中国では「使えればよい」というデザインのものが多いのに対し、日本の文具には細部にまでこだわりが見られる。中国メディアの捜狐は27日、日本の文房具がいかに精緻であるかを紹介する記事を掲載した。「変態的」なまでによくできていると主張した。

 では、日本の文具の何が違うのだろうか。例えば記事は、シャープペンシルについて、書いている途中で芯が折れるのはよくあることだが、日本では「もう折れない」をキャッチコピーに折れにくいシャープペンが開発されたと紹介。これは、角度によって上部と下部にあるスプリングがそれぞれ筆圧を吸収するように設計されたもので、芯が折れるストレスから解放してくれることを伝えた。

 また、従来は金属だったペン先を樹皮でカバーするアイディアでスムーズな書き心地のボールペンや、「空気のように軽くかけるボールペン」もあると紹介。中国はペンの「製造大国」ではあるが、ペンの「製造強国」ではないと日本との違いを指摘している。実際、中国は2017年になってようやくボールペン先のボールを自主製造できるようになっており、それまでは日本などの他国に依存していたことを考えると、この分野で中国がいかに遅れているかがよく分かる。

 ほかにも、日本には使いやすく環境に優しく、そのうえユーモアもある文房具が次々と発売されている。ピリッと切れて、切るとはてなマークから感嘆符に変わる付箋があると紹介。さらに、使用していくと立体になった建物が出てくるメモ用紙、芯のないステープラー、常に角を使っているような消しやすい消しゴム、5つの消し幅が選べる消しゴム、曲線の描ける修正ペン、削りかすが花びらになる鉛筆、1行分だけ文字が大きくなるルーペなどなど、日本の文具はレベルが高いと称賛している。

 中国の文房具は、日本に比べて見劣りするのは事実だ。まさに「とりあえず使える」というレベルで、シャープペンは芯が「すぐに折れ」、ボールペンも書きやすさが全然違う。記事は、問題は文具に対する「態度」にあり、日本人は「細部に神は宿る」、「人柄は文具にこそ表される」というこだわりを持っているが、中国人は「使えればよい」という気持ちでいるので、それ以上のものが作れないと分析した。

 日本人にとって、文房具は「使うための道具」にとどまらず、生活に潤いを与える道具になっているのといえるだろう。このような文房具づくりは、中国人にはなかなか真似できない点なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)