中国メディア・東方網は24日、サッカーJリーグで中国のクラブ顔負けの超巨大補強を行ったヴィッセル神戸が公式戦9連敗を喫したことについて「サッカーは本当にお金だけではどうにもならないのだ」とする記事を掲載した。

 記事は、「神戸は日本のプロサッカークラブの中で最もお金を持っているクラブだ」としたうえで、慢性的に低迷している成績を挽回すべく、お金を使って強いチームを作ることを決心し、昨年オフに元FCバルセロナのイニエスタ選手を2500万ユーロ(約30億円)という巨額の年俸で獲得したと紹介した。

 また、シーズン開始前にはやはり元バルサのビジャ選手も加入し、17年シーズンより所属している元アーセナルのポドルスキ選手を加えて、神戸はJリーグで最も獰猛な攻撃力を持つクラブになったとした。さらに、山口蛍選手といった代表クラスの日本人選手も所属していることから大いに期待されたが、ふたを開けてみれば今シーズンは「反面教師」のような存在になってしまったと伝えている。

 そして、今シーズンのJ1での成績が24日現在で3勝1分け8敗の勝ち点10で18位中15位に低迷しており、22日のJリーグカップ・グループステージでの敗戦により公式戦9連敗を記録し、クラブとしての記録を塗り替える屈辱を味わったとした。

 記事は、神戸について「最もお金を使ったクラブが今やリーグ全体の笑いものになってしまっている。単にマネーを積むだけで成功を得ようというのは、どうやら非常に難しいようだ」と評するとともに、他のクラブに比べて実力ある若手選手による世代交代がうまくいっていないと分析。その一方で、主力を張っている「スター」たちの働きはその年俸に全く見合っていないと伝えた。

 近年、世界的なスーパースター選手に続々と高額オファーを出してサッカー界に衝撃を与えたのはまさに中国のクラブである。その結果、中国のクラブはアジアチャンピオンズリーグの頂点に立つなど、クラブとしての知名度を高める一方で、自国選手の出場機会が減少し、中国代表の実力は一向に高まらない状況を招いてしまった。そこで中国サッカー協会は各クラブに対して若手選手を出場させるレギュレーションを打ち出したが、その効果はなおも不透明だ。

 このような背景があるゆえ、神戸の現状を見た中国メディアはいろいろと感じるところがあったのかもしれない。(編集担当:今関忠義)(イメージ写真提供:123RF)