犯罪手口は年々巧妙化していると言われるが、中国人から見ると日本は犯罪が少なく、非常に治安の良い国と感じられるようだ。中国メディアの網易はこのほど、中国と比較したうえで「日本で窃盗犯罪が少ないのはなぜか」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、日本が「治安の良い国」と言える理由として、「日本人は財布を含め、自分の身の回り品に対する警戒意識が薄く、非常に無防備であること」を挙げ、これはそれだけ窃盗が少ないからできることであり、「日本を訪れる中国人観光客も、日本では財布を盗まれることを警戒する必要がない」と感じていると主張した。

 日本人からするとこれは言い過ぎにも感じられるが、中国では人混みで窃盗の被害に遭わないようリュックサックを体の前に抱えたり、口がしっかり閉じるファスナーの付いた鞄を選ぶなどの対策が必要で、中国人は自分の身の回り品に対する危機意識が自然と身に付いている。それゆえ「財布を周囲からすぐ見えるところに置いたり、鞄の口を開けたままにしておく日本人の姿はあり得ない」と感じるようだ。

 また、日本で1年間に発生する窃盗犯罪の件数は人口比率からすると「驚くほど少ない」と指摘したほか、日本では現金を落としても警察に届けられ、無事に手元に戻ってくる国であることを強調し、2018年には東京だけで38億円もの現金が警察に届けられたという事実は中国人に大きな衝撃を与えるものだと強調した。

 記事は、中国人を驚かせる日本の窃盗の少なさについて、「日本にはかつて『一銭切り』という窃盗を厳しく処罰する掟があり、これが日本人の性格に影響を与えたのではないか」と考察し、現在も刑法による厳しい処罰があるため、日本では窃盗が少ないのではないかと論じた。日本では戦国時代に「一銭切り」という掟が存在したのは事実だが、これはあくまでも軍規として存在していたようで、広く実施されていた掟ではなく、記事の主張は説得力に欠ける。中国にもかつて「一銭切り」の掟があったようだが、少なくともこの掟は中国人の性格には深い影響を与えなかったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)