中国の多くの地域ではゴミ分別がほとんどなされていない。それゆえ、日本のゴミ分別の細かさに対して大きな驚きを感じる中国人は多いようだ。中国でもゴミ分別そのものに対しては賛同する声は多いのだが、社会に根付かせることはできるだろうか。中国メディアの今日頭条は21日、日本人の環境保護意識はどのようにして醸成されたのかと問いかける記事を掲載した。

 記事は、日本の街の清潔さは「全世界公認」であり、日本のゴミ分別やゴミのリサイクルシステムは「世界で最も優れている」と称賛、ゴミ分別とリサイクルはすでに日本人が自発的に行うことができる行為となっており、「誰かが管理・監督しなくとも厳格に実施できる」のはすごいと絶賛した。

 さらに、日本人の環境保護意識とリサイクルシステムが現在の水準にまで高まったのは、教育・法整備・産業育成という要因が重要な役割を果たしたと指摘しつつ、それだけではなく、日本人の気質も重要だったと強調。特に、「絶対に人に迷惑をかけたくない」という日本の「恥の文化」こそが、「本物、かつ、完全な環境保護システムをもたらした」最大の原動力だと主張した。

 中国社会にゴミ分別を根付かせることに成功すれば、それは中国の環境保護にとって大きな進歩と言えるだろう。だが、中国人にとってゴミ分別は「とても難しい」作業のようで、日本で暮らす中国人はゴミ分別の冊子を見ると「複雑すぎて良く分からない」という感想を抱くようだ。

 日本人が誰かの監視を必要とせずにゴミ分別を行えるのは、中国人にとって非常に大きな驚きを感じる、日本ならではの美点と言える。一方、中国の街中にはいたるところにゴミ箱が設置されていて、清掃員も1日中掃除をしているが、ゴミをゴミ箱に捨てずにポイ捨てする人が非常に多い。中国の場合はゴミの分別の前に、公共の場で「ゴミはゴミ箱に捨てる」ことをまず定着させる必要があるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)