中国メディア・東方網は22日、「日本は中国からお辞儀を学んだが、われわれはお辞儀を握手に変えた」とし、現在の日本と中国で礼儀を示すアクションに違いが存在する理由について解説する記事を掲載した。

 記事は、日本の映像作品の多くで日本人がお辞儀をするシーンを見かけるとしたうえで、日本人がお辞儀をする習慣は実は中国から学んだものであると紹介。日本人は学ぶことに長けた民族であり、古代において中国の政治制度や文化習慣を学ぶ過程の中で、礼節の1つとして「他人と顔を合わせた時にはお辞儀する」ことを学び、それを今日に至るまで続けているのだと伝えている。

 一方で、日本人が中国からお辞儀を学んだ後、中国ではさらに礼節文化が発展していき、両手を前に合わせて礼儀を示す「拱手礼」が発明されたと説明。この礼節は、中国で1000年もの間続けられ、歴史上で最も中国人らしさのある、なおかつ、最も中国に適した礼節の作法であるとした。

 しかし、現在の中国では両手を前で合わせてお辞儀をする人はあまり見かけない。記事は現代の中国において「拱手礼」の習慣が薄れた理由として、近代以降に握手があいさつの主流になったことを挙げた。

 そして、握手の習慣を中国に持ち込んだのは辛亥革命を起こした近代中国の父・孫文であると紹介。清朝の封建統治を終わらせ、古い礼節を捨て去るべきだと考えた孫文は、欧州では日常的に行われていた握手を新たな礼儀の理念として取り入れたのだとし、孫文の提唱により近代以降の中国で握手の文化が浸透していき、現在に至ったのであると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)