ミャンマーでは日本車の人気が非常に高い。正確には、日本の中古車が人気なのだが、ミャンマー政府が重機を除く右ハンドルの自動車の輸入を制限したことで、中古日本車の価値がより高まり、通常は価値が下がっていく中古車が、ミャンマーでは上昇する傾向にあるほどだ。一方でこの政策により、日本の中古車を扱う企業が大打撃を受けたという。中国メディアの今日頭条は14日、ミャンマーで多くの企業が倒産したと伝える記事を掲載した。

 ミャンマーで日本の中古車が急増したのは、2011年の中古車輸入規制の大幅緩和によるところが大きいようだ。11年に25万台だった乗用車の登録台数は15年には46万台にまで増えたと言われている。しかしミャンマーは日本とは逆の右側通行で、都市部での渋滞と事故の増加を受けて、ミャンマー政府は17年から右ハンドル車の輸入を規制し始め、18年には重機を除くすべての右ハンドル車が制限された。

 この影響について記事は、「ミャンマーでは68社が倒産し106社が販売から撤退した」と伝えた。こうした企業は、政府が営業を停止させたわけではないが、経営が成り立たなくなったとしている。もともとは300社あったとされるため、半数以上の会社が直接の影響を受けたことになる。

 倒産・販売を停止したのはいずれも日本の中古車を販売する企業で、最初の制限が始まった17年から影響は出ていたとしている。記事では伝えていないが、18年末には輸入する車両に対する製造年の条件をより厳しくすると発表されており、中古車の輸入はさらに門戸が狭まっているようだ。

 右ハンドルが多い日本車は、より輸出が難しくなりそうだが、ミャンマー国内では日本の中古車の価値はさらに高まるに違いない。中国でもこのニュースは興味を持たれているらしく、「我々の中古車を送れば良い!」、「とうとう中国の中古車の出番だ」などビジネスチャンスととらえる人がいた。中国はミャンマーと同じ左ハンドルであるためで、中国で製造される中古の日系車にはチャンスがあるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)