最近の中国では「都挺好」というタイトルのテレビドラマが人気となっている。ある家族の生活における人間ドラマを描いたドラマだが、この家族の主要人物の1人に「蘇大強」という名の高齢の父親がいる。家族の気持ちを顧みず身勝手にふるまう老人として、ドラマの中でひときわ目立った存在となっている。

 このテレビドラマが人気を博しているなか、最近中国メディアでは名古屋市の地下鉄で高齢の男性が発車を何度も妨害する映像が話題となったが、中国メディアの環球網は16日、日本の一部の高齢者による「老害ぶりには蘇大強も遠く及ばない」とする記事を掲載した。

 記事は、日本には「老害」という独特の用語があり、これは老人と公害をあわせた造語だと紹介。老害には経験が豊富であるという自負から若い人の意見を聞き入れない、若い人に説教するのを好む、しょっちゅう怒りを爆発させるという三つの特徴があり、また日本のネット上には老害から「身を守る方法」も存在すると説明した。

 また、前述の地下鉄での映像は日本のネット上では話題になったものの、新聞やテレビメディアでは大きく取り上げられないと指摘、この原因について3000万人以上にのぼる日本の高齢者は選挙投票率が高く、政治に大きな影響力を持っていること、またある大手新聞社の購読者の42.5%は60歳以上であるというデータを挙げ、そのため日本メディアは高齢者を批判する軽率な報道を避けると説明した。

 また、老害と呼ばれる人は主に「団塊の世代」から生み出されていると主張、日本を世界第3位の経済大国に押し上げた自負と、当時の日本社会は教養を育成する環境がなかったという要因も関係していると説明、老害は日本社会の一種の悲哀だと主張した。

 地下鉄での高齢男性の行動は、記事が主張する老害という定義や「蘇大強」の身勝手さとは異なっている。もちろん中国社会においても老害という定義に合致する高齢者は存在しており、また日本では考えられないような「高齢者による犯罪」が中国ネット上で話題になることも多い。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)