文化には有形無形のものがあるが、どちらも貴重な財産であり、保存するためには大きな努力が必要だ。近年多くの中国人観光客が日本を訪れるなか、特に京都に強い魅力を感じるのは、そこに中国伝来の文化が色濃く残っているからだという。中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国人が京都を訪れると、まるで中国の唐朝時代に舞い戻ったかのように感じる」と伝える記事を掲載した。

 記事は、京都の歴史ある建物や庭園の写真を紹介しつつ、中国人は単に「景色の美しさに惹き付けられているのではない」と伝え、その美しさの背後に存在する中国の唐朝時代の歴史や文化に惹きつけられているのだと強調した。京都は外国人に人気の観光都市だが、これは中国人だけが感じる独特の感傷と言えるかもしれない。

 また、中国人が京都に惹きつけられるのは「ただの感傷によるものではなく根拠もある」とし、京都は794年に平安京が置かれるなど、日本の都として長く栄えた都市だが、「中国の都城を規範としたことから中国と関係が深く、建造物や文化の多くが遣唐使によって中国から京都にもたらされたのだ」と指摘した。

 記事の主張に対し、中国人ネットユーザーからは「京都の別名が洛陽と呼ばれるのも中国の首都にちなんだものだが、1000年が過ぎてオリジナルの洛陽には唐朝時代の建物が一棟も残されていないのは惜しいことだ」という声や、「欧州にも歴史的建造物が数多く存在し、日本や韓国にもあるというのに、5000年の歴史を有する中国には残っていない」と嘆く声が寄せられた。

 また、実際に京都を訪れたことのある中国人は「京都は人々の住居にも歴史が保存されており、この点こそが中国とは異なる点だ」と指摘した。こうして今も中国人の心の中にある中国の文化を慕う気持ちが、京都に残る唐朝時代の文化に魅力を感じさせているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)