中国人の多くは過去の出来事や受けてきた教育を理由に、日本や日本人に対して心のどこかで悪感情を抱いている。だが、個人的には何の恨みもないという人も多く、より成熟した社会を構築した日本に好感を抱いている人も少なくない。近年では、非常に多くの中国人が日本を旅行で訪れているが、日本人の生活が羨ましいと感じている中国人も多いという。

 中国メディアの捜狐はこのほど、「日本が好きか嫌いかにかかわらず、日本を羨ましく思える点」について紹介する記事を掲載し、中国で見られる状況との違いについて伝えている。

 記事がまず挙げたのは日本の治安の良さだ。日本では空き巣を警戒する必要性に乏しいため、「住宅のベランダや窓に鉄格子を設置する必要がないのは羨ましい」と主張した。中国では都市部や農村部など地域に関係なく、建物であればベランダや窓に鉄格子が取り付けられている。それだけ窃盗や空き巣が多いということなのだろう。

 続けて、「日本のスーパーやデパートでは鞄を持ったまま入店することができる」と紹介。中国では万引き防止のために、鞄は入り口にある無料のロッカーへ預けるのがルールとなっているスーパーが多い。また、箱入り商品の場合は、箱の中身が他の商品と替えられていないか、また別の商品が詰め込まれていないか、店員が箱を開けて中の商品を確認することが一般的だ。日本ではこうした心配がなく、自分の鞄を預ける手間もかからない。

 また、日本では子どもだけで登下校ができることも中国人からすれば羨ましいと指摘した。日本では近所で事件が起きない限り、子どもだけで登下校できると紹介。中国では交通事故が多発しているほか、児童誘拐も少なくないため、保護者が子どもを学校まで送り迎えすることが一般的だ。保護者からすれば、毎日子どもを送り迎えするのは決して楽なことではなく、大きな負担となっていることがうかがえる。

 記事の主張を総括すれば、中国人が日本のことでもっとも羨ましいと感じるのは「治安の良さ」ということになるだろう。目覚しい経済発展を遂げた中国ではあるが、国全体の治安や人々のマナーの点では向上の余地が残されているのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)