日本人の国民性は、中国人からすると「矛盾している」と感じられるようだ。これは、中国でも有名なルース・ベネディクト氏著作の「菊と刀」が語る日本人像によって形成されたところが大きい。中国メディアの今日頭条は9日、「菊と刀」の内容を踏まえたうえで、日本人の国民性を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、中国人の日本人に対する感情は「喜びと憎しみが入り混じった」複雑なものだと表現。歴史問題による負の感情も強いものの、「日本人の民度、商才、世界に示した存在感は中国人を感嘆させ羨ましがらせている」そうだ。そのうえ、「菊と刀」から知る日本人像には矛盾が多く、多くの中国人にとって日本人は謎の国民に思えるようだ。

 記事は、日本人の複雑な性格は、「生活環境」に端を発していると分析。国土が小さく資源も少なく、災害が多いため危機意識が強く、そのために侵略の意識が人一倍強いのだと論じた。

 そのうえで、日本は中国から儒教と仏教を吸収し、この基礎の上に「武士道」精神が出来上がったと分析。これに神道の教えが加わり、「極端な二面性」が形成され、「仏を信じるのに殺戮をし、礼儀を重んじるのに残酷で、科学を追求するのに迷信的」な民族性が出来上がったのだと主張した。

 記事によると、本来の「武士道精神」は良いものだが、切腹して死を恐れない崇高な精神が乱用されるようになったと記事は分析。さらに、武士道は日本独特の「恥の文化」を形成し、他人にどう思われるかが善悪の判断基準になったため、逆に他人に知られなければ罪にはならず、胸も痛まないという閉鎖的で自堕落な社会を作ってしまったと論じた。

 さらには、日本の「等級制度」も日本人の民族性に大きな影響を与えたと記事は分析。目上の者の命令は絶対で、そのために日本人はグループになると統一が取れるものの、自分で考えずに上の命令に絶対的に従うため、間違ったこともしてしまうと論じた。

 ほかにも、「強い者には巻かれ、弱い者には強く出る」のも日本人の特徴だと主張。結論として、日本人は「天使と悪魔の化身」だと締めくくっている。やはり、中国人にとって、日本人とは魅力的だが恐ろしく、矛盾に満ちた国民に思えるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)