中国は宇宙開発分野で世界をリードする国の1つだが、中国メディアの今日頭条は12日、日本の宇宙開発能力を軽視することはできないと強調しつつ、日本の「打ち上げロケット」の性能について紹介する記事を掲載した。

 記事は、中国人が「打ち上げロケット」と聞けば、大多数が中国の「長征」や米spaceX社の「ファルコンヘビー」の名前を連想するのではないかと主張する一方、日本は中国より先に人工衛星の打ち上げを成功させた国であり、そのロケットの開発能力は非常に高いと指摘した。

 さらに、日本の現行の打ち上げロケットは「H-2」シリーズであるが、現在は次の主力ロケットとして「H-3」の開発が行われていると紹介し、静止遷移軌道(GTO)に6.5トン以上の重量を打ち上げる能力を持つ見込みの「H-3」は将来的にはH-2ロケットともに日本の宇宙開発を担うことになると指摘した。

 続けて記事は、H-2Aロケットはこれまでに約40回の打ち上げを行いながらも、失敗はわずか1回だけと信頼性は確立されていると指摘する一方、ネックとなるのは「打ち上げ費用の高さ」であると伝え、これがH-2Aロケットの商業打ち上げにおける国際競争力を低下させていると指摘した。

 一方で、「H-3」ロケットは打ち上げ費用がH-2Aロケットの約半分まで引き下げられる見通しだと紹介し、この低価格を武器にすでに商業打ち上げの受注も獲得していると指摘する一方、商業打ち上げにおいて「H-3」ロケットの目の前に立ちはだかるのはさらなる低コストを強みとする米spaceX社だと強調。しかし、日本が「H-3」ロケットの開発を進めているという事実は、spaceXが引き起こしたロケット開発競争において日本は「一歩も引く気がない」ことを意味すると伝え、「日本がH-3ロケットの開発を成功させ、低コストでの打ち上げに成功するのであれば、そのやり方は中国にとっても参考になるはずだ」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)