急速に自動車の所有台数が増加した中国では、市民の利便性が高まる一方で、激しい渋滞をはじめとするさまざまな課題も生まれている。その1つが、古タイヤの処理、廃棄方法だ。中国メディア・東方網は10日、日本では廃タイヤのリサイクルに向けて様々な取り組みが行われており、再利用率が高いことを紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本で毎年1億本近い古タイヤが発生しており、いかにして古タイヤの回収利用を行うかが、環境保護や資源節約における重要な課題になっているとした。そのうえで、現在日本では古タイヤを家庭ごみとして出すことはできず、主に資源回収業者やガソリンスタンド、自動車修理工場などを通じて古いタイヤの回収が行われていると紹介した。

 そして、日本で行われている古タイヤの主な再利用形式として、タイヤの再生、再生ゴム化や粉末化、エネルギー利用、熱分解による油化、道路の舗装材料化などがあると説明。日本の各タイヤメーカーも積極的に古タイヤの再生利用に取り組んでおり、専門でタイヤ再生業務を担う子会社を設立している企業もあるとしている。

 記事は、日本自動車タイヤ協会が発表したデータで、毎年約5%の古タイヤが直接加工を経て新品同様の再生タイヤに生まれ変わり、約12%が再生ゴムやゴム粉末になっていると紹介。再び自動車用タイヤの生産に用いられる古タイヤの数は、毎年廃棄される古タイヤの総数の17%にも上ると伝えた。

 また、燃料にする、アスファルトにするといった使い道のほかに、熱分解による油化が特に近年発展しつつある新たな産業となっており、古タイヤから各種石油製品が作られるようになったと説明。その割合は今のところまだ少ないが、今後の古タイヤ処理において最も価値を持つ技術、発展方向として注目されていると紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)