日中韓は隣接するアジアの国同士であるゆえに共通の文化が数多く存在する。中国メディアの快資迅は8日、中国で古くから神聖な生き物とされてきた「龍」に注目し、「日韓に伝わる龍を見れば、その時代背景を考察できる」とする記事を掲載した。

 中国文化において龍は特別な意味を持つ存在で、中国人は自らを「龍の後継者」と自負してきた。中国に起源を持つ「龍の文化」は日本や韓国にも伝わっており、日韓両国でも「龍」は誰もが知る存在と言える。記事は「中国の歴史のなかで龍は3段階の変化を遂げてきた」と紹介し、日本と韓国に伝わる龍と比較すると、「中国のどの時代の影響を受けたかを読みとることができる」と主張した。

 中国の歴史を紐解くと、まず第一段階としての龍は「かぎ爪が2本」の姿であり、時代としては泰漢王朝ごろまでの時代に該当すると紹介、商朝時代の夔龍(一本足の龍)と呼ばれた龍が典型的な形であるとした。次に、「かぎ爪が3本」の時期は泰漢王朝から隋や唐の時代にかけての姿で、この頃に「龍」と呼ばれるようになったいう。最後に、明朝の時代には「5本爪の龍は皇帝に特化して使用され、4本爪の龍は王侯貴族が使用を許され、その他民間人が装飾品として4本爪以上の龍を用いることは許されなかった」と説明した。

 こうした変化を踏まえて日韓の龍のかぎ爪に注目すると、「日本では3つ爪の龍が見られるのは、隋や唐の時代に中国から日本へ伝えられ、明朝時代以降は海外貿易が減ったことで文化の影響が及ばなかった」と分析。一方「韓国では4つ爪の龍が見られるのは、陸続きで鎖国の影響を受けることなく、皇帝のみが使用する5つ爪以外の龍が中国から韓国へと伝えられたのだ」と主張した。

 龍のかぎ爪の数については、日本でも諸説あって、記事の主張もそのうちの1つに過ぎないが、龍は中国を起源とする1つの文化だ。今後、龍の爪の数に注目してみると興味深い発見があるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)